chokaisan811のブログ

中国ニュース

台湾海峡通峡と南シナ海航行の自由作戦

台湾海峡通峡と南シナ海航行の自由作戦
漢和防務評論20191113(抄訳)
KDRシンガポールKHOO JIN KIAT特電:
若干の東南アジア外交消息筋は次のように指摘した:米軍の台湾海峡通過と南シナ海航行の自由作戦(FONOP)を比べると、前者の方が衝突を引き起こす可能性がより高い、と。米海軍は2018年から台湾海峡通峡活動を行っている。この活動は、外交関係者によると、南シナ海FONOPが延伸したものだという。米海軍は、オバマ大統領の時代にもFONOPを行っており、トランプ大統領の時代になっても米海軍はFONOPを継続しているが、その規模は明らかに拡大している。それだけでなく、2018年から米海軍はFONOP類似の活動を台湾海峡に拡大しようとしている。しかし米国はこれを航行の自由作戦(FONOP)とは称せず、”穿越”(TRANSIT)と称している。しかしこれは一種の航行の自由作戦と見るべきだ。台湾海峡を”穿越”(TRANSIT)したあと、米国官方は次のように説明している:艦艇が台湾海峡をTRANSITする行動は、米国が自由で開放されたインド洋及び太平洋を受け入れることを示す、と。この説明は、米国が航行の自由とインド太平洋戦略を結び付け、インド太平洋戦略の重要手段の一つとしていることを示している。
現在までに、米国はすでに台湾海峡を7回TRANSITしている。その上、米海軍は南シナ海でFONOPを展開している。米国は、事実上2つの海域で、海上機動とパトロールのメカニズムをすでに常態化した。この行動は、中国の南シナ海問題での拡張行為を牽制し、同時に米国の台湾問題に対する関心の度合いを示している。しかも米軍が同時多方面の事態へ対応する能力があることを顕示している。
これだけでなく、米国軍艦が台湾海峡をTRANSITした後、米国の盟邦もまた台湾海峡のTRANSITを開始或いは準備している。フランス海軍がその典型的な例である。
米国の戦略枠組みの下、米国軍艦及び盟邦軍艦の南シナ海におけるFONOPは、明らかに頻度を増し、かつ常態化している。このような状況が台湾海峡に延伸するのかどうか、欧州国家海軍の今後の動向を観察しなければならない。
しかしシンガポールのシャングリラ会議では、欧州国家の国防部長から台湾海峡問題に対する具体的コメントはなく、西側国家の台湾海峡問題に対する関心度は、フランス海軍の台湾海峡TRANSITに象徴される。
いずれにしても、米海軍及びフランス海軍の台湾海峡TRANSITによってドイツ海軍もまた類似の行動を考慮中である。しかも台湾海峡TRANSITは国際化しつつある。このことは、台湾海峡の情勢が激化する可能性がある。これがシンガポールで東南アジアの外交関係者がKDRに表明した憂慮すべき問題点である。
彼らは、「南シナ海問題に比べ、台湾問題は中国の敏感な神経を逆なでする。なぜなら過去の多くの例が示すとおり、中国は、台湾統一問題については強硬な姿勢と行動を示すからである」と述べた。
シンガポールで行われたシャングリラ会議で、米中両国は、台湾問題に対して全て鋭く対立した。この種の状況は、台湾官方或いは学者達に相当の緊張をもたらした。特に国際社会の反応に関心をよせた。
外界がどう考えようと、米中の姿勢に合わせて問題はさらに激化する。しかし中国の軍人学者は、異なる意見を持っていた。中国の軍人学者は、「双方がはっきり話をして問題点を明確にすべきである。これは問題のエスカレートを意味しない。逆に台湾海峡情勢のコントロールを可能にする」と。
彼らは、次のように考えている。「シャングリラ会議のような国際会議の場で説明するのは良い機会である。
第一、中国は、国際学者と国際社会に対し、中国の譲れない最低ラインと立場をはっきりと説明する必要がある。
第二、台湾島内の全ての関係者に中国の立場を知らせ、彼らの目を覚まさせねばならない。
第三、中国の立場を明確に理解したあとは、情勢のコントロールが容易になる」と。


以上

×

非ログインユーザーとして返信する